このページでは Stata社の統計ソフト Stata について、統計処理を始める前の基本的なことを学習することを目標にしています。
Stata は非常に有用な統計ソフトで、学生から研究者まで広く使われています。しかし一方で、クリックで解析を行うソフトウェアや Excel などと比べて、プログラム(コマンド)を使った解析が必要になることから、使い始めるまでのハードルが高いという声をよく聞きます。また、「開いて見たけどウィンドウが色々あって、一体何から手をつけてよいのか分からない。おまけに英語だし」という感じです。このコンテンツではその全てを解説することはありませんが、解析のために必要な最低限のことを学習します。
当ウェブサイトでは Stata の使い方を基礎編と実践編に分けてお話しします。まず基礎編では Stata にはじめからインストールされているデータをもちいて、ざっと一通り簡単な使い方を覚えます。つぎに実践編では、Doファイルと呼ばれるプログラムファイルを作成していく過程を通じて、実際の解析手順をファイルを読み込む段階から学習していきます。
このウェブサイトを通して学習すれば以下のことができるようになります。
- Stata を全く使ったことがなくても一通り使えるようになる。
- Stata を使って Microsoft Excel (以下 Excel)で作ったデータを取り込める。
- 取り込んだデータについて、必要な修正を加えられる。
- 基本的な統計量(平均とか)が計算できるようになる。
- かんたんなグラフが描けるようになる。
- 自分でコマンドを調べたり、修正したりできる。
なお、このコンテンツは Stata 14 をベースにして解説していますが、それ以前のバージョンの Stata を使用されている方でも、ほとんどは問題なくご利用いただけます。なお、Stata は バージョン 14 から日本語が使えるようになりましたが、古いバージョンとの互換性の確保と、ヘルプファイルやインターネットで公開されている情報がほとんど英語であることを考慮して、当ウェブサイトでは英語メニューでの解説を行います。中学生程度の英語力があれば、あとは少し専門用語を覚えるだけですので、がんばってついてきてください。
このページをご覧の方は、目の前のデータに対してとりあえず解析結果が欲しかったり、応用的な内容を学ぶ前段階として学習している方が多いと思います。そのため、このコンテンツは早ければ半日ほどで完了できる内容にしています。また、使用する用語は、実践で必要なものに限定しており、不要な専門用語はなるべく用いないように努めました。このコンテンツで基本を身につけたら、いよいよご自身が必要な統計処理が書かれた専門書を読んでステップアップしてください。