## はじめに Google DriveをブラウザでアクセスしてRスクリプトやデータを扱っている方向けに、デスクトップアプリを使うことで作業がシンプルになる方法を紹介します。 ## ブラウザ利用時の作業フロー ブラウザからGoogle Driveにアクセスしている場合、Rスクリプトやデータファイルを使うたびにダウンロードして、作業後にアップロードする必要があります。 ```mermaid flowchart TD subgraph cloud[クラウド] GD[Google Drive上の<br/>ファイル] end subgraph local[パソコンのハードディスク] DL[ダウンロードフォルダの<br/>ファイル] end GD --> |ダウンロード| DL DL --> RS[ダウンロードしたファイルを<br/>RStudioで開く] RS --> EDIT[編集・保存] EDIT --> DL DL --> |手動でアップロード| GD ``` ## デスクトップアプリ利用時の作業フロー Google Drive のデスクトップアプリをインストールすると、Google Drive上のファイルがパソコンのハードディスクにも保存され、両者が自動的に同期されます。USBメモリを挿したときと同じような感覚でファイルを扱えます。 ```mermaid flowchart TD subgraph cloud[クラウド] GD[Google Drive上の<br/>ファイル] end GD <-->|Google Driveアプリが<br/>自動同期| HD subgraph local[パソコンのハードディスク] HD[G:/マイドライブ/<br/>のファイル] end HD --> RS[Rスクリプトを<br/>ダブルクリックで<br/>RStudio起動] RS --> EDIT[編集・保存] EDIT --> HD HD -->|Google Driveアプリが<br/>自動的に<br/>クラウドも更新| GD ``` ## デスクトップアプリの利点 ### Rスクリプトをダブルクリックで開ける Google Drive 上のRスクリプトをダブルクリックするだけで、RStudioが起動します。ダウンロードの手間が不要になります。 ### データファイルもローカルファイルと同様に扱える Google Drive においてある .csvや.xlsxなどのデータファイルも、ダウンロードやアップロードの操作なく、ローカルファイル(パソコンのハードディスクにあるファイル)と同じように読み込めます。 ```r # Google Drive上のデータを読み込む(ダウンロード不要) data <- read.csv("G:/マイドライブ/プロジェクト/data.csv") # 分析を実行 summary(data) # 結果を保存(自動的にGoogle Driveに同期) write.csv(result, "G:/マイドライブ/プロジェクト/result.csv") ``` ### 自動同期 ファイルを保存すれば、自動的にクラウド上も更新されます。手動でアップロードする必要はありません。 ## パソコン版 Google Drive のインストール 以下の公式ガイドを参考にインストールしてください。通常のアプリと変わりません。 [Google Drive のインストール方法](https://support.google.com/a/users/answer/13022292?hl=ja) インストールすると、Windowsだとエクスプローラーを開くことで、以下のようにGoogleドライブが見えます。USBメモリーを使うときと同じような感覚です。ご自身のGoogle Driveと同期されています。同じ内容が見えることを確認してください。 ![[image_20250423.png|400]] ## Tips: オフラインで使用可能にする Rで頻繁に使うファイルやフォルダは、オフラインアクセスの設定をしておくと便利です。 ### 設定方法 1. エクスプローラー(Windows)またはFinder(Mac)でGoogle Driveフォルダを開く 2. オフラインで使いたいファイルまたはフォルダを右クリック 3. 「オフラインアクセス」→「オフラインで使用可能にする」を選択 オフライン用に保存されたファイルには、緑色のチェックマークが表示されます。 ### メリット - インターネット接続がない環境でもファイルにアクセスできる - ファイルの読み込みが高速になる - ネットワークの状態に関わらず作業を継続できる オフラインで行った変更は、次回オンライン接続時に自動的にクラウドと同期されます。 ## 注意 共用で使っているパソコンで利用する場合は、毎回 Google Drive からログアウトするようにしましょう。