## 目的と結果は一致しているか 論文でいちばん大事なのは、目的に書いたことと結果に書いたことが一致しているかどうかです。目的で「○○を検討した」と書いたなら、その○○についての結果がはっきり書かれている必要があります。 目的を「○○に関連する因子を検討した」のようにぼやかさないでください。「因子」という言葉は、性別や年齢まで含む広い印象を与えます。「○○が△△と関連するかを検討した」のように、何を見たのかを具体的に書きます。たとえば心エコーパラメータを見たのであれば、「因子」ではなく「心エコーパラメータ」と書くと、読み手にすっと伝わります。 ## 方法には測ったものを並べる 方法には「パラメータとしてこれとこれとこれを測定した」と、見たものを具体的に並べます。何を見たのかが方法ではっきりしていると、続く結果が読みやすくなります。 ## 結果には大事な数字をすべて入れる 結果のセクションしか読まない読み手もいます。主要な数字は、本文の結果にすべて入れてください。対象者数、効果の大きさ(たとえば、ある指標が1増えると結果がどれだけ動くか)、95%信頼区間、p値などです。 ## 統計の書き方 - 解析しただけで結果を書いていないものを、統計解析の節に書かないでください。たとえば「単変量解析を行った」と書いておきながら、その結果を示さないのは避けます。 - 回帰分析では、何を説明変数(独立変数)、何を結果変数(従属変数)としたかを明記します。「説明変数・結果変数」が現在よく使われる言い方で、「独立変数・従属変数」は古い言い方です。 - 小数点以下の桁数は、日常で口にする桁数に合わせます。年齢を「35.3歳」、血圧を「127.1」とは言わないので、これらは整数で書きます。一方、GLSのように小数点以下が意味をもつ指標は、文脈に応じて桁数を残します。 ## 結論は言い切ってから今後につなぐ 結論で同じ内容を二度言わないでください。ほぼ同じことを述べた二文があれば、一文に削ります。「○○は△△を予測する有用な指標である」と一度言い切り、そのうえで「○○の評価や介入時期の検討に役立つかどうかは、今後の検討が望まれる」のように、今後の研究へつなげます。 ## 注目させた結果は考察で回収する 結果であえて強調した点は、必ず考察で取り上げます。伏線を張って回収しないと、読み手は落ち着かないまま読み終えてしまいます。考察の組み立て方は [[論文 - 考察を組み立てる]] を参照してください。 どの内容をどのセクションに書くかは [[論文 - 各セクションの役割を守る]] も参照してください。