## イントロと研究内容を食い違わせない イントロダクションで述べた話と、実際に行った研究の内容が食い違っていると、読み手は「なぜこの話を書いたのか」と不満をもちます。たとえば対象が全員重症例なのに、イントロで中等症例の話を展開すると、「この研究は中等症例を扱っている」と誤解されます。イントロは、その研究で実際に扱える範囲の話で組み立てます。 ## 研究の必要性まで落とし込む イントロの役割は、研究の必要性を読み手に納得させることです。「この治療は有効である」という一般的な話から始め、「どんな人で効果が出て、どんな人で出ないのかはわかっていない」という未解決の点を示し、「だからこの研究が必要である」というところまで一段落でつなげます。 ## 段落の最初の一文を練る 各段落の最初の一文(リード文)に、最も力を入れます。読み手はこの一文を読んで、その段落を読むかどうかを決めます。段落の中身がわかる一文にしてください。段落の長さやトピックセンテンスについては [[論文 - 段落の大きさを揃える]] を参照してください。 ## 長い段落は二つに分ける 段落が長くなりすぎたら、二つに分けます。一段落目に一般的なこと、二段落目にその研究に固有のことを置くと、よく知っている読み手は一段落目を飛ばして二段落目だけ読む、という拾い読みができます。読み手が拾い読みできる構成にしておくと親切です。 ## 接続詞を付けすぎない 話が自然に続くときや、論理を淡々と並べるときは、接続詞を付けません。読み手は読めば流れがわかります。 - "However" は逆接として強い言葉です。一つの段落に二回入れると重くなります。八文の段落に However が二つあるような書き方は避けます。一行目からいきなり However で逆方向に振るのも唐突です。 - "In addition" は「前の話に加えて」と言いたいときだけ使います。話題そのものが切り替わる場面に「加えて」を付けるのは誤りです。 ## 一文の長さ 一文は1行半から2行を目安にします。多少長くなっても大きな問題にはなりませんが、長い一文を続けたあとに、ようやく本論(We report ...)が出てくる構成は読み手に負担です。本論へは短めの文で手早くつなぎます。